令和6年7月1日に開院しました

嘉島町北甘木にある目のクリニック

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網膜疾患

✅視野の中心が暗く見える
✅物がゆがんで見える
✅黒い点や虫が飛んでいるように見える
網膜とは、目に入った光を眼球の奥で受け止めて、視覚情報として脳に伝える役割を担っており、カメラでいうフィルムにあたる組織です。網膜や網膜を栄養する血管に障害が起きると、視野の障害や視力低下、視界のゆがみなどを生じます。また、加齢やケガにより、網膜がはがれてしまうこともあります当院では、網膜疾患の診療に必要な検査機器を揃え、レーザー治療や抗VEGF薬治療を行なっております。手術が必要な際は、連携医療機関へ速やかに紹介いたします。

加齢黄斑変性症

網膜の中央にある黄斑という部分が障害され、視界の真ん中が見えなくなる病気です。黄斑には字を読んだり、色を感じたりする重要な細胞が集中しているため、黄斑が障害されると字が読めなくなったり色がわかりにくくなったりします。加齢黄斑変性症では、「視力が下がった」「物がゆがんで見える」「真ん中が見えなくなった」といった症状が見られます。また、黄斑に新生血管という悪い血管ができ、その血管が破れて出血したり血管から水が漏れて網膜が腫れたりします。
加齢黄斑変性症の治療
抗VEGF薬の硝子体内注射が治療の中心となります。その他の治療として、光線力学療法(PDT)やレーザー治療を行われる場合があります。また、予防としてサプリメントを使うこともあります。

「糖尿病網膜症」

糖尿病網膜症は糖尿病に合併してあらわれる病気です。糖尿病は慢性的に血糖値が高いことにより全身の血管が障害を受けるため、特に抹消の細い血管の流れが悪くなったり、詰まったりするため、目の網膜血管も障害を受けやすくなります。網膜血管に障害が出てくると、「糖尿病網膜症」の診断となり、初期から中期では自覚症状も出づらく、放置され失明に至ってしまうこともあります。そのため、糖尿病と診断された場合は、半年毎など定期的な眼科通院による早期発見、早期治療が大切です。

糖尿病網膜症の治療
糖尿病網膜症の治療は、血糖コントロールを行うことです。眼科でどれだけ治療を頑張っても、血糖値が改善しなければ糖尿病網膜症も悪くなる一方です。内科の先生の指示をしっかり守っていただき、まずは血糖状態を改善しましょう。
血糖コントロールを行っても糖尿病網膜症が進行してしまったり、血管が詰まってしまっている部分があればレーザー治療が必要となります。レーザー治療をしても進行してしまう場合は手術が必要となることもあります。

糖尿病網膜症の進行
糖尿病網膜症は、進行状態により3段階に分けられます。
・単純糖尿病網膜症(初期)
糖尿病網膜症の初期は、網膜の血管に瘤ができたり、小さな出血を起こし、血管から血液成分が漏れている状態です。自覚症状はほとんどなく、この段階で血糖コントロールをしっかり行っていただくことで、進行を抑えることが重要な時期です。
・増殖前糖尿病網膜症(中期)
網膜の血管が広範囲で閉塞している状態です。一度血管が詰まってしまうと元には戻せません。血管が詰まると、網膜へ十分な酸素や栄養を届けることができなくなってしまい、壊死などを引き起こします。この状態までくると、進行を抑えるためにレーザー治療などが必要になります。かすみ目などの自覚症状が出ることもありますが、全く症状がない場合もあります。
  
・増殖糖尿病網膜症(末期)
糖尿病網膜症が末期まで進行すると、新生血管という非常に脆くて破れやすい血管ができ、新生血管が破れて硝子体出血を起こし、飛蚊症や急激な視力低下を生じることがあります。また、この新生血管が「増殖膜」という硬い膜を作り、増殖膜が網膜を引っ張ってしまうと、網膜に孔があいたり、網膜剥離を引き起こします。硝子体出血や網膜剥離を生じると手術が必要になる場合があります。
  
・糖尿病黄斑浮腫
網膜のなかの「黄斑」という字を読んだりすることに重要な部分が、糖尿病の影響で浮腫んでしまい、視界がぼやけたり、ゆがんだり、視力が低下する症状が出てくるのが糖尿病黄斑浮腫です。糖尿病網膜症のすべての病期で起こる可能性があります。治療は、抗VEGF薬の硝子体内注射(目の中への注射)やステロイドのテノン嚢下注射(目の裏側への注射)を行う場合が多いですが、レーザー治療を行う場合もあります。

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